今でこそ、
インターネットの塵…のような
原稿依頼はめっきり減りましたが、
(いや減らした)
一ヶ月ほど前まで
平日1日2、3校ほどをのテキストを、
(一校1000文字以上)
毎日入稿していました。
当たり前に更新を続けてきましたが
今年はなぜか、契約更新月目前に
「書いてもらっているサイトの
全契約が切れるかも」
とメールが来て
あっさりと
積み上げた案件は終了しました。
私の契約相手はWebサイト制作会社。
記事更新の契約を
エンドクライアントと結び、
私が書いた記事を
入稿数に沿って
制作サイトへアップするのが流れ。
正直、収入が減る不安が
真っ先に思い浮かびましたが、
塵記事を作らなくて済む…
安心感のほうが
今は強くなりました。
契約更新月に私は、
決まって記事単価の交渉をします。
一年続けた入稿を
翌年も淡々とこなすような、
そんな惰性の仕事はしていません。
必要な勉強をし、
必要な書籍も揃え、
一年書けば
専門的、更に踏み込んだ内容も
書けるようになります。
ただ、
制作会社としては、正直なところ
内容なんてよくわからないし。
キーワードに沿った文を
コンスタントに入れてくれれば
それでいい、わけです。
更新ありきの体ですから。
それなのに、
続けて書いている、というだけで
一校の単価上げられちゃ、
うちの取り分が
減るじゃないか。
PVと更新頻度。
これだけが、
制作会社が見る、原稿良し悪しの基準。
これだけが、私の評価。
書く立場としては
何とも やりがい が ない!
因みに、
あの記事でビューが伸びた。
ここをもっと攻めよう。といった、
具体的な対策を
一度も指示されたことはありません。
逆に、
不可侵領域(法的や医療)に
ためらわず踏み込む
キーワードありきの仕事を強いる。
こちらから
「こんな方向で増やしましょう」
「この法案が通った
あの法律が改正になるから
この分野の記事閲覧が伸びるはず」
と、よく提案はしましたけど。
ふーん、じゃそれで。
といった反応。
いや、書き手としての意見ですが
こんな
やっつけ仕事 なら
サイト制作に尽力して、
テキストコンテンツは
エンドクライアントの社員が書けばいい。
ずっと、そう思っていました。
そのサイトに必要なコンテンツは、
公開主やそれに近い人が、
書くのがベストなんです、きっと。
なんも知らん人が
それらしく書く文章より、
よほどストーリー性があって
リアルなはず。
それでも書けない、忙しい
と言われるから、
私は報酬をもらえるのですが。
更新が止まったと思い込んでいた
私の記事オンパレードサイトを
ふとのぞいてみると、
契約終了後も、
テキスト更新されていました。
まず、安心しました。
(やっと社員さんが書くようになったかな)
で…数ページ見て
がっかりしました。
文法グダグダの
あり得ん記事。
たぶん、関係者じゃない文章。
コンテンツへのクオリティを
全く無視して
更新ありき キーワードありき。
まだこれが関係者の記事ならいい、
たぶん違う。
制作会社が
クラウドソーシングでライターを探し、
安い単価で書かせてる記事。
残念ながら
その文の体裁や書き方で
どんな人が書いたか
何となく想像できます。
私は
クライアントから切られた契約で
依頼が減ったのではなく、
恐らく
制作会社から契約更新をされなかった。
入稿していたサイトをみて
直ぐにそれが分かりました。
そのサイトを冷静にみると、
ある月を境に
全く違う文体と 薄い内容に変わって
なんだかなぁ…
もう
違和感以外のなにものでもない!
ただ、
それでもいい
こだわらない
公開して更新すればどれも同じ
というクライアントなら
ライター側としてはきっと、
それなりの塵記事しか書きません。
工程や専門家のスキルテクニックは
制作会社に任せればいいし、
でも、
どんな形にしたい とか
どんな人にみてほしい とか
どんな風に育てていきたい とか
漠然とでも
見通しというか
ビジョンを持っておくと
たかがテキストコンテンツに対しても
欲や思い入れが
出てくると思います。
作るのは制作会社でも
育てるのは公開主。
…であってほしいなぁ。
0コメント