書くことと話すことの違い〜伝える手段としての言葉を吟味する〜 | 編集プロダクション雨輝
編集プロダクション雨輝所属ライター竹林みかです。 私はこれまで、ライターとして活動を9年間続けてきました。主にwebライターとして、企業公式ホームページを中心に、説明文やコラム、ユーザーに向けた「お役立ち情報」などを執筆しています。 ライターから講師へ|「書く」ことを伝える手順をさぐる 数か月前のこと、地元大分県のIT人材マッチングを目的としたコミュニティに参加したのをきっかけにして、「読まれる文章の書き方を教えてほしい」という仕事が舞い込みました。 わたしは日常的に、「書く」という作業を繰り返しおこなっています。しかし、その作業を人に教えることにニーズがあることを、まったく想定していませんでした。まず、何を知りたいのかがわからない。次に、だれが知りたがっているのかがわからない…。そして、どのように伝えたらいいのかも分からない…。 方向性が見えないことばかりで何から手をつけていいのかも見えないまま、押し切られるように「書き方を教える仕事」を引き受けてしまいましたが、1人のライターから1人の講師になるべく試行錯誤を重ねました。 「書けない」と思う人の思考をさぐる 書く作業の中の何を教えるか。まずは自分が伝えたいテーマをしっかりと持つことに意識を集中させました。 ライターに依頼される文章の多くは、「誰に向けた文章か」があらかじめ決まっています。文章を書く必要に迫られている人は、伝えたい内容をおぼろげにイメージしていることが多いでしょう。そして、そのイメージを具現化することに難しさを感じているのではないかと想像しました。 考えを言葉にするときの手順を振り返る 書きたいこと=伝えたいこと。書かねばならないことはイメージしているけれど、それを言葉にのせてうまく伝えるにはどうしたらいいか。私に求められているポイントはこれだろうという前提を基にセミナーの筋書きをスタートさせました。 これはまさに、webマーケティングのペルソナ設定と同じです。ペルソナが明確で、狭い対象であればあるほど具体的な内容に沿うことができます。 講師にとって大切なのは、「だれに向けて発信するべき文章なのか」を生徒に対してぶれずに伝えることでしょう。そして、書けないことを悩む人が、「書けない」と思う瞬間はどこなのかを想像して、私はひとつの仮説を立てました。
編集プロダクション雨輝|プロのライティングで、読まれる毎日をつくる
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