いろんな原稿を書く
チャンスをもらえている…
ということはつまり、
それぞれの原稿に向き合う
スイッチを上手く切り替えねば!
という話。
案件かけもち=沼と知る前は
ライターを始めた当初、
思い返せば
「あぁ…コンスタントに依頼こねぇかなぁ」
と、もやもやしながら
毎日いくつもの見積もりを
クラウドソーシングで提出しました。
そのうち一社から
「書いてくださいぃ」と言われ、
納品が終われば
また来月もぜひ!!!と
猛烈アプローチを欠かさず
これを繰り返して一年経ったころ。
気がつけば
毎日何かの締め切りに追われてる
という、
精神衛生上、非常によろしくない事態に
自分を陥れてしまいました。
一社が二社になり、
継続決定した矢先に
前に提出した見積もりが採用…
芋づる式に依頼が増え、
プライベートも寝る時間も惜しいほど、
いっつもwordとにらめっこする羽目に。
望んでいた“案件かけもち”は
自分がズブズブ浸かっていく“沼”だ…
と身を持って感じました。
沼の脱出と依頼0の恐怖は隣り合わせ
あまりにも不健康な生活を
それでも数年ほど送り、
自分も(なんとか脱出したい)と
感じていながらも
同時に考えるのは「依頼0の恐怖」。
この頃には、
ライター業だけでそれなりに
収入はありましたし、
その身入りをどこか当てにするような
生活になっていました。
だから なくなるのは困る
と直感で思ったのです。
ライターに限らず、
フリーで働いている人皆さんは
きっと感じているでしょうが、
続いてきた案件がある日無くなる
継続収入が途絶える
この 漠然とした恐怖って
ほんとたまらんのです。
だから断れない。
クライアントの機嫌を損ねたくないから
無理をする。
忙しくして、思考も依頼の数も報酬も
すべての管理がおざなりになる。
依頼は減らないにしてもこれじゃあ
おもしろない!!
正直しんどい!
依頼増加の嬉しさより
体のしんどさが勝ったと感じた頃に、
やっと
「できないことは断る
できる条件を伝える」が
必要だ、やらねば、と思ったわけです。
全力を傾けるためには余裕が必須
つまり気味、押し気味の納期に
「あたし仕事やってんなぁ」と
萌えた時期もありましたが、
その頃に書いた記事なんて、
公開されているものをみても
あれ?あたしこんなの書いたっけ?
と本気で思い出せないほど、
内容をほぼ覚えていませんでした。
書いた成果を公開記事でみて、
喜んでいた頃とは大違い。
原稿一つ一つにちゃんと
向き合えずにいました。
中途半端な手抜き記事にも見える
記憶のない文章…。
著作権フリーとはいえ
あまりにも無責任な気がしました。
やっぱり、
一つの文を大事に書けるようにせにぁあ。
そのためにはやはり、
余裕 がないといけません。
焦って書いて
誤字脱字や表記ゆれするくらいなら、
焦らない程度の依頼数に
抑えねばならん。でしょうね。
断って信頼度があがった?
私の性格上、考えた故のことですが
何でも引き受けるのは美徳でなく、
それは強欲ゆえだと
自覚することができたので、
どうせなら、
相手が望みや希望的観測をもたないように、
断るなら分かりやすく
ガチッとばっさりと断ろう!
と思いました。
以前は、
一度断って仕事がなくなるのを
あれほど怖がっていましたが、
最近、妙なことに
ちゃんと断ると別の意味で信頼度アップする
…ような気がしています。
できんもんはできん。
今はそれムリや。
ただ○○頃ならできる。
ここまでならできる。
ここから先は分からん。
と、しっかり伝えるようにしたら、
なんだかいいかんじのタイミングで
仕事を回せるようになってきています。
このスケジュール感は、
一度自分でやってみなければ
はかりづらいものでしょうが、
意外とできない
思ったよりできる
どちらにしても
上手く回せるサイクルを
自分で見つけられるようになると、
原稿に集中しやすくなります。
ま、ライターとして求められるうちは
ずっと書いて行きたいですが、
溜まりつつある時の、
独特なザワザワ感は
いまだに慣れません…。
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