ある人の想いと生きざまに触れて

以前、
ある男性の想いと生きざまを
じっくり聴かせてもらったことがある。


わたしが
文字を扱う仕事をしていることを知り、

自分の思いを伝えるために
考えをブラッシュアップしたい。
付き合ってはもらえないか

と、遠慮がちに言われた
彼からの申し出がきっかけ。

声のトーンから
ずいぶんと迷走し、
収集が付かずにもがいているのは
すぐにわかった。


私にできることがあれば何なりと

そう答えた。

約束の日に再び会い、
話を重ねるうちに
時間がたつごとに

ちょったしたお手伝い心で

何なりと

などと、どこか上から目線で答えた
自分が恥ずかしくなった。


想いの深さ
伝えたい物事の重さ
エピソードの持つ意味
何一つ削りたくないことばかりで、

すでに 確固たるもの が
そこにはあって。


ただ、その想いを
語り聴かせる技術は
私にはなくて、

活字で伝える と
音で伝える ことの
根本的な違いや隔たりに
私自身がその場で
徐々にもがきはじめた。


文字にするならこう、

でも語るならこっちの方がいいかも。

そんな 私の迷走 に
伴走してくれるように
彼は、頭を抱えながら
自分の 軸 を整理し続けた。


あれから2ヶ月、
彼はこの間もずっと頭の隅で

ずっと考え、まとめながら
それでも逆戻りしたり
加えては削り
声に気持ちをしたためるための
練習をしていたんだろうな。


あの時、紙にまとめた彼の思いが

彼自身の語りに載せて
形となった姿をみたとき、

私はこの彼のすごさと気持ちを
たくさんの人に知って欲しい!と
強く願いながら反面、


わたしの言葉で
軽はずみに紹介なんてできない


と思った。

私の言葉で
どんなに 良い と推しても
それはあくまで私の主観…
と、とられるかもしれない。
彼の真意を歪めるかもしれない。

だから、
あえてコメントはせず
彼の語りリンクをシェアした。
推しのコメントすら
おこがましく感じた。

当事者の感動や心境は
本人の言葉にこそ宿る。
代弁はできない、
だからこそ、

彼の声で
彼の言葉を聞いてほしい。
本人の語りだからこそ
声に重みが加わり、それが
人の心をワサワサと
揺さぶるのだから。

ただ私から一つ言えることは、
彼の言葉に 嘘 はない!
ということ。
だって、
彼の想いの軸は2ヶ月前から
何一つ変わっていなかったから。

最後まで
乗り切ってください!
津田さん!

只今おうちで仕事中…ちくかくライターBlog

大分県に住むフリーライター 竹林みか の日常と活動を「ちく(竹林が)か(書)く」ブログ。 パラレルワークライター18年目。取材インタビュー原稿が主軸です。「書く」を「語る」依頼と同時進行、業務拡大を図る。 及川光博・DOMOTO・snowmanゆり組強火宮館担。薔薇をまとったエレガント男子好物。ネタ喰いつきは音速並。

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